ダメ太郎スマイル、深海日記

クワインを読むんだ

制服、保守性、安定性

ぼくのいまの仕事では男女ともに制服を支給されていて、しかも、その制服はクリーニングに会社単位でだすことができる。もちろん、自分でスーツを用意して、自分でクリーニングに出さなければならないのに比べれば、かなり経済的に安くあがる。とはいえ、ありがたい制度だと、自信をもって言い切れない。たとえば、「ふつう」の男女しか想定されてないだとか、女性用は「受付嬢」を意識したデザインになっているだとか…… このように、制度やコンセプトがかなり保守的な考え方にもとづいている。これは、いまのご時世あんまりよろしくない。
この理由はなんなんだろうか。まず、ぼくの業界は非常に多くの場面で保守的な姿勢を貫いている。制服も、この姿勢の延長にあるとはいえるだろう。そもそも、この保守性は、うちの業界のエコシステムが数十年単位で安定していて、かつ、各種法令によって厳しく制限されているため、イノベーションとやらがまったく起きないことに起因していそう。そのために、全体的にのろまで、自分たちの立場を吟味して変革していく機会にあまりめぐまれてない。銀行とかも、制服が似たようなかんじで、エコシステムも安定してるじゃんね。ここらへんは変えさせたいし、ぼくがいる以上、吟味、批判、検討されることには慣れてほしいなぁ。正直、各種法令の安定性にもつっこみどころがたくさんある。