ダメ太郎スマイル、深海日記

クワインを読むんだ

40秒で支度しな

今年度に入ってからたいぶたち、すでに秋学期がはじまってしまった。生活のスケジュールもかなりかわり、それにともない生活の質もかわってきた。去年はパイプに火をいれるのがめんどくさいなと思いもしなかったはずだ。
パイプを吸うための用意にはすこし時間がかかる。まず、使いたいパイプを持ってきて、ひとしきり眺める。おいおいサラさんよぉ、いい丸みをおびてんじゃねえか、このタバコに火をいれてほしいんだろうとか邪な考えを持ちながら、タバコを決める。最近は、甘い着香よりも穏やかでコクがある感じのほうが好みかもしれない。ボウルに突っ込む前にフレイクをほぐして、ほぐす。ここまでにだいたい15分ほどかかる。そして、火をつけておさえながら、落ち着かせる。この瞬間に、信じられないかもしれないが、器用にスマホを操作しながら見る映画を決める。109分ほどのがベスト。はじまったなと思いながら、飲み物を用意して本格的にタバコをキメる。トータルで25分ほどだ。
残念なことに、こうした挙動を毎日生活には埋め込めない。思い立った瞬間に、まだ確定してないスケジュールを組み込みまくらないと、なかなかいろいろできないので、その点、パイプスモーキングは、確定的なスケジュールとして、生活に組み込んだほうがいい。わたしの指導原理はドーラの一声だ。だから、きょうもロブストサイズのシガーに火をつけて、つれてってくれと言いながら、コーヒーカップを見つめている。パイプは、ラピュタの王族にでもくれてやろう。