ダメ太郎スマイル、深海日記

クワインを読むんだ

制服、保守性、安定性

ぼくのいまの仕事では男女ともに制服を支給されていて、しかも、その制服はクリーニングに会社単位でだすことができる。もちろん、自分でスーツを用意して、自分でクリーニングに出さなければならないのに比べれば、かなり経済的に安くあがる。とはいえ、あ…

修士をふりかえりたい……(未完)

修士の二年間をふりかえってみたいと思う。言える範囲で悪いことを書いて、さいごに、よかった点を書こうとおもう。【悪い点】・全体ゼミで発表しても、まともなコメントはひとつもかえってこない :出身大学の教員は専門がかたよっているので、ぼくのはなし…

働きはじめて

働きはじめて一ヶ月がたつ。じぶんの会社については、見込み違いだったなとおもう箇所と見込んだ通りだなとおもう箇所がすこしずつ見えてきた。そこらへんについてすこし書いていこう。 まず、見込みちがいだった点だ。・給与 ・住宅手当て ・キャリア(とく…

「ふたつのドグマ」はカントを殺せたか

ぼくは、元来、恨みがましく根にもつ性格なので、某フッセリアンの「「ふたつのドグマ」は、カント的な哲学に終止符をうった記念碑的な論文であり、それを大学院生が知らないのは危機的」という講評にかんして文句を数年越しにつけていきたい。 カント的な哲…

就活について

しょうじき、修士の二年間、とくに、後半の一年間についてさきに書くべきなんだろうけど、ちょっとまだつらいのであとまわしにして、修了してからはじめた就活について書いてしまうことにする。就活の条件として、 ・博士課程後期に進学するときに時間などの…

クワインあれこれ

さいきんは、クワインを読むときに、かれよりも前の哲学者との関連をかなりつよく意識するようになっていて、そのせいかも知れないけれども、the tribunal of sense experienceって、カントのthe tribunal of reasonを意識して使ってるのかどうかがすごい気…

もう若手だもんね

おこちゃま左翼として名高い(どこで?)わたしも、ついに若手研究者である。若手研究者フォーラムに参加してるくらいだから。というか、フォーラム自体には去年から参加しているので、すでにと言ってみたほうがいいかもしれない。去年よりも進歩したと言え…

落としどころ

さいきん、パイプのことなーんも書いてなかったので、すこし書きたい気になった。スプレンダーのパイプを買ってからというもの、あたらしいパイプへの欲望がなくなってきた。めっちゃイカしてるだけじゃなくて、自分の忙しさ的にも毎日吸ってられなくなって…

期待するなら金をくれ

某学会のシンポジウムで、哲学者でない登壇者が紋切り型の哲学への期待をかなり挑発的に述べていた。これ自体にはうんざりしたけれども、それ以上に、そうした期待に答えられるようなポストを用意してないくせに盗人猛々しいぞとイライラしてしまった。その…

哲学史であそぼう

哲学を勉強するうえで、なんらかの主題について議論しているとしよう。ゼミでもいいし、鴨川でヌートリアとしていてもいい。あるひとの議論について、「その考えはもう検討した。だから、メリットは…で、デメリットは…だ。……」と返答できることは、クールだ…

そこにいてここにもいない

さいきん、高校の教科書で数学とか物理の復習をはじめた。なんとかやりはじめると、なんでこんなことが高校生のときにできてなかったのかよくわからないくらいにわかりやすく、やっとけばよかったと思わされた。もちろん、ぼくのおつむが親から放送禁止用語…

どうでもいいから本を読め

メタルギアソリッドV ザファントムペインのメインミッションでの「世界を売った男の真実」では、冒頭でニーチェのことばがひかれている。事実なんてものはなくて解釈だけよ的なサムシングだったと思う。ライデンを模したスーツを獲得するためには、このミッ…

哲学ってどこにあるの

哲学がなにかよりも、哲学という営為がどこにあらわれてくるかのほうが気になる。たとえば、文献研究をメインにして哲学をやり、哲学史に貢献する人間のなかに、だれだれの哲学ということば遣いをするひとがいる。こうしたことばから、「哲学はあるひとの思…

所感:タバコ問題

わたしは倫理学にあまり明るくない。1948年とか、1951年、1953年、1960年のクワインほどにはわからないし、政策決定についてはいっそうのことよくわからないけれども、わたし自身よくタバコを吸うので、現状での飲食店での喫煙とか非喫煙者(とくに紙タバコ…

ナンバー・ワン!

マックバレンのバージニアNo. 1を買ってみたので、さっそく詰めて吸っていた。とりあえず、アシュトンに詰めこんで火をつけてみる。レディラブドとシールが張ってあるとおり、すでにある程度ほぐれているものの、粗さ的には、ブルーノートとかマラードよりも…

40秒で支度しな

今年度に入ってからたいぶたち、すでに秋学期がはじまってしまった。生活のスケジュールもかなりかわり、それにともない生活の質もかわってきた。去年はパイプに火をいれるのがめんどくさいなと思いもしなかったはずだ。 パイプを吸うための用意にはすこし時…

読みやすい哲学書の古典ってどれよ

某記事がアリストテレスの「論理学」(なるもの)とか、カントの「純粋理性批判」とかをオススメの古典としてあげていたけど、殺人衝動でもあるのか知らないけど、投げつけられたら死ぬような鈍器であるし、その記事でデカルトの「方法序説」を大著として逆…

乾いて、枯れるか。もうだめだ

学期中は、正直パイプをあまり吸わなかった。さいしょは何ボウルも吸ってたのに、大きめのパイプでひとボウル、そのうち、それを二日三日かけるようになった。さらに悪化して、置いてあるパイプが何日目かわからなくなる。それが5月の下旬くらい。それから…

雑記(ふたつのドグマ関連)

調べものをしていて、ふたつのドグマにあるさまざまなモチーフのもとネタを見つけられそうになっている。そのなかのひとつに、むろんフレーゲとかもあるんだけど、デューイ系列のひとから影響受けてるっぽいのもあった(ただし、2nd edでは注ごと削除されて…

哲学史について

哲学史を勉強する意義は、ある意味合いで、判例をまなぶことである言える。しかし、哲学科や哲学専攻に所属してなければ、あるいは、大学に所属してないのであれば、ある程度哲学専攻の人間と共通理解をつくれるほどの理解を獲得しにくいだろうから、いくら…

分析と線引き

分析哲学の特徴について考えていた。ぼくは、基本的に、分析哲学一般が持つ特徴を措定すること自体に懐疑的だし、そうした企みが成功すると思っていないので、精確には、多くのいわゆる分析哲学者の著述にある傾向と言うべきかもしれない。 ひとつめに、ある…

エピステモロジカル・リザレクション

あわれな哲学者たち――いまや論文を吐き出す肉塊――は、どのように存在論的に殺害されのだろうか。わたしたちは、1948年と1951年に公表された真理を考慮する必要がある。これらの真理を掲げる哲学者たちは、荒野の自然主義者どもと呼ばれている。こうした考え…

オントロジカル・ジェノサイド

この世は一変した。それというのも、かれらーー机上の殺人者どもーーが特定の哲学者たちを存在論的に殺害したからだ。その哲学者たちが書いてきた論文は、ある物体が運動、たとえば文字を書いたり、キーをタイプしたりした結果生じた、ただの紙束になったの…

無題

G. Kempが編集でだしてた某本にクワインの未公刊論文がはいってたらしいし、たぶん、そろそろクワインにかんする文献的な研究もかなりすすむんだろうなぁ(知らないだけで、かなりすすんでるかも)。そういう海外の情報をどうあつめたらいいのかよくわからな…

文献案内:クワイン(単著編)

文献案内として、クワインについての単著からあげていこう。まず、挙げなければならないのは、Ch. フックウェイの『クワイン』だ。この著作は、かならずといっていいほど参考にされる名著であるけど、クワインの没前に書かれている。おなじく、G. D. Romanos…

一切のことが流れていく

なんかよくわからないけれど、テキトーにタバコを買った。新宿と自由ヶ丘。二日の帰省の合間に。 新宿で買ったロバート・マッコーネルのザ・オリジナルスコティッシュフレイクは、バージニアベースで、ペリクとかケンタッキーがはいってるらしい。あまり、バ…

攻撃プランは? パースだ!

きのうも読書会で徳をつんだ。なにをしても徳をつむので、これを書きながらも徳をつんでいる。いままでどれほどの徳をつんだかわからない。つんできたものからして、そろそろ認識的に完全になってほしい。 さて、C. Misakの‘Pragmatism and Deflationism’も…

超越論大学観念論学部カント学科の悲哀

まえのエントリでもすこし書いたけど、いわゆる超越論大学観念論学部に所属してるので、「ラインホルト先生」と「頭はカント、おしりはショーペンハウアー、わたしはだあれ先生」にひたすらカントのはなしをされている。毎回、カント解釈がゴミと言われてる…

あのゲームの名前なんだっけ…

ここ一ヶ月ほど、受ける授業授業で、カントを英語やらドイツ語で読んでいる(関心に一ミリもすらないあたりつらい)。基本的な事実とみなしてるものが違いすぎるので、モチベーションをまったく共有できなければ、ぼくの興味をそそるような話題に突っ込んで…

また徳を積んでしまった

きょうは、WiERED QUiNEという読書会だった。 都合とか、嘘みたいな機材トラブルなどもありメンバーに欠けが出てしまったので、クワインの翻訳検討を飛ばし、抱き合わせでいますこしずつ読んでるミサックの論文を読んだ。 さきほど書いた機材トラブルはぼく…